400字の生活

とある大学生の日記

嘘とか嘘っぽいのとか、真実とか

 

 この前、佐村河内守氏のドキュメンタリー「FAKE」を観た。

 佐村河内氏は「嘘つき」という印象がある。黒髪ロンゲ、サングラスで耳に障害がある。いかにもキャラの盛り合わせみたいな怪しい人だからメディアは飛びついた。嘘をついて、金と名声を得た人。そんな烙印を押されてしまっていた。

 

 映像での佐村河内氏は眼鏡をかけて、ハーフパンツを穿いていた。普通の人だと思った。でも、カーテンや扉が閉じきった部屋だとか「変」な箇所がいくつも見える。妻との関係性もよく分らない。愛してるなんて言っているのにどこか信頼し合っていない。ドライすぎる(最後のところとか)。これもまた、佐村河内の嘘なのか。

 

 何が嘘で何が嘘じゃないのか訳が分らなくなった。これが森達也監督からの問いなのだろう。メディアは視聴者のために演出をする。分りやすくするために曖昧さを四捨五入するのだ。「ただの嘘つきクソ野朗」。これで、彼の怪しさは簡単に説明できる。

 

 人と深く付き合いだすと、いろいろな面を知る。ネコが好きだったり、ださい帽子被ってたり、ハンバーグ食べたり。いろんな顔があって、人間なんだろう。どの顔を見るかによって受ける印象はずいぶん変わる。豆乳片手に好きだと笑う佐村河内氏。笑った彼を初めて見て、少しは信じてみようかと思った。(妻が「いただきまんもす」って言ってハンバーグ食べだしたの!あれは絶対、嘘じゃないと思ったネ!)

 

長くなっちった